切迫性尿失禁

症状

切迫性尿失禁は、尿意を感じるとトイレに間に合わず尿がもれてしまうものである。

一般に、1回排尿量が少なく、頻尿(尿の回数が多い)傾向がみられる。

高齢者の尿失禁の70%程度に切迫性尿失禁が関与するといわれる。

切迫性尿失禁では、一般に失禁量も多く、尿失禁回数も多いので、支障度が高い。

原因

蓄尿時に膀胱の不随意な収縮(膀胱が勝手に収縮するもので、これを過活動膀胱という)が起こり、尿もれを引き起こす。

過活動膀胱の原因としては、脳出血、パーキンソン病、多発性硬化症などの中枢神経疾患の他、加齢による膀胱の変化として起こることもある。

前立腺肥大症や他の閉塞疾患にもとづいて起こることもあり、この場合は尿失禁と尿排出障害が併存することとなる。

高齢者では、ADL障害(身体運動障害)により、すぐに排尿の体勢に移れないために切迫性尿失禁が起こりやすい。

対策

切迫性尿失禁に対しては薬物治療が有効であり、その他種々の治療法もあるので、積極的に治療を試みるべきである。

トイレ環境の整備も重要である。

下部尿路閉塞による尿排出障害にもとづいて過活動膀胱が起こっている場合には、閉塞の解除により膀胱の不随意な収縮が消失し、切迫性尿失禁の改善が得られることもある。