溢流性尿失禁

症状

排尿後も常に、膀胱内に多量の残尿が存在するため、尿があふれてもれるもので、常に少しずつ尿がもれている状況がみられる。

常にもれているため、尿失禁量は多い。

原因

残尿の存在の背景には、尿排出障害がありその原因は大きく2つに分けられる。

(イ)

尿道の通過障害(前立腺肥大症など)で、女性においても膀胱頸部狭窄などによる通過障害がみられることがある。

(ロ)

 

膀胱平滑筋の収縮障害による尿排出障害で、高齢者によくみられる原因としては糖尿病による末梢神経障害(ニューロパチー)、子宮癌・直腸癌などの骨盤内臓器手術、椎間板ヘルニアや腰部脊椎管狭窄などによる末梢神経障害。

膀胱機能障害や下部尿路通過障害などの器質的異常以外に、体位による(座位での排尿姿勢 がとれないため)排尿障害がみられることがある。すなわち、膀胱機能は正常でも寝たきり状態で、臥位では排尿ができないために尿が排出できないこともある。

対策

溢流性尿失禁は尿排出障害が重症な状況においてみられる症候であり、尿失禁の症状もさることながら、放置すると尿路感染、膀胱結石、水腎症、腎機能障害などの身体的異常を引き起こすため、専門医による評価ならびに治療が必須である。